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感情に素直に、欲望に正直にであれ。


成瀬 夏実|NARUSE NATSUMI

縁側愛好家(縁側なび運営)

「縁側旋風をおこしたいんです!」

自分の“好き”を、決して頭の中で終わらせない。

そんな成瀬さんの生き方は・・・

― 今の仕事 ―

WEBライター/縁側愛好家

として活動中で、今は5つの媒体で執筆していますね。

あと、『縁側なび』というサイトを自分自身で運営していて、古民家の良さや、縁側の魅力を発信しています。

都内はもちろん、良い古民家や縁側があると聞けば、日本各地に行っちゃいます!

この間は、熊本まで行ってきました。「縁側のある家を新築で建てる」という珍しい方がいて、その方にお会いするために、ビュンッと(笑)お話を聴くと、ちゃぶ台に合う家を建てたくて、それなら縁側があるとより雰囲気が出るんじゃないかということで、縁側つきの家を建てたとのことでした。

実際に訪れて、見て聴いて、感じたことを『縁側なび』では発信しています。

『縁側なび』をベースに、他の媒体でも記事・コラムを書いていますが、媒体のテーマや読者に合わせて切り口を変えていますね。暮らしなら暮らし、食なら食、と。

どの角度から縁側の魅力を伝えようかなぁと考えるのも、なかなか面白いです。

― 好きなもの ―

もちろん、縁側ですね(笑)

自分の“好き”を掘り下げてみました。

私が幼い頃、母の友人の家によく遊びに行っていて、そこに小さな縁側があったんです。

その縁側が大好きでよく遊んでいました。

あと、高校生の時に日本史の資料集を見るのが大好きで。

大学生になって自分の行動範囲が広がると、「資料集で見た文化財を自分の目で確かめたい!」って思い立って、気になるお寺や神社をひたすら回っていました。

特に地方に行くのが好きで。

生まれも育ちもずっと東京だから、余計に地方が気になったのかもしれません(笑)

はっきりとしたキッカケや「これです!」という理由があったというより、

・自分自身が好きで、興味のあるもの(縁側)に特化したい

・縁側に特化したサイトがない

・都内や各地にある縁側の魅力を発信するサイトがあれば面白そう

という感じに、自分の“好き”をどんどん掘り下げて、『縁側なび』をつくりました。

サイトをつくってからも、縁側や古民家についてどんどん掘り下げています。

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たとえば、築50年でもリノベーションされていたり、外壁が綺麗に白塗りされていたり、新しさを感じるものは、私にとって古民家じゃない。

それなら、私が考えている古民家ってどういうものだろう。…そうか、日本の四季、時の流れを感じられる古民家(縁側)を発信していきたいんだ。だからこそ、綺麗にされていなくて、昔のままの良さがある場所を見つけていきたい!という風に。

“好き”なものだからこそ、これからも掘り下げて、追求していきたいです。

― 『好き』をカタチにするコツ ―

原動力は「認められたい」という欲求、かな。

知識も、野心も、そこからです。

「私を認めて欲しい」という承認欲求って誰もがあると思うんですが、私はその想いが少し強いのかもしれません。自分を認めて欲しい、だから、自分の好きなものも認めて欲しい、って。

それが原動力になって、好きなものをどんどん追求しているんだと思います。

何年か先に「縁側旋風をおこしたのは成瀬夏実だ!」って言ってもらえるように、頑張っています(笑)

でも、自分の存在を認めてもらうには、何かしらの知識を深めないといけないし、周りから注目されるには変わったことをする必要があるかもって、そう思ったんです。

それなら、自分の好きな縁側や古民家に特化していこう!と決めました。

そう決めると、大小関わらずどんどん野心を持つようになりました。

世の中から縁側がどんどん無くなっていく現状で、私がその魅力を伝えていかないと、いつか消えてしまう。高校生のときに資料集を眺めては、「日本の文化にいつか貢献したい!」って抱いていた想いを、カタチにしたい。

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着物を着てみたり、伝統工芸品を買ってみたりと、最初は小さなことから始めたんです。

そこからどんどん広がって、『縁側なび』を運営してコンテンツをつくっていったり、そこからライターとして記事やコラムを書くようになったりしていきました。

自分の感情、私の場合は「認められたい」欲求ですが、そういう感情に素直になること。

そして「~したい!」という欲望に正直になることが、好きをカタチにするコツじゃないかなって思います。

あとは、一歩目を早く。「~したい!」と思ったら、私は出来ることをすぐにしちゃいます。

これ気になるなって思ったら、その思った瞬間に検索をしてメモをする。後回しにしないことです。(あとでいっか!の「あと」って、いつになっても訪れないんですよね…。)

一歩目を早く出せば、二歩目も自ずと早くなりますから。

― 壁にぶつかったとき ―

思い切って、離れてみちゃう。

じっと“その時”を待ってみます。

たとえば、『縁側なび』に書いた記事に対して、「趣旨が違うんじゃないですか?」とか「縁側なびっぽくないです!」と言われてしまうこともあります。ありがたい意見だと分かっていますが、やっぱり落ち込むこともありますよね(笑)

そういう時に、どうしようって考え込むのではなく、私は離れてみます。思い切って離れちゃう。

無理に考えてもいいアイディアは出ないから、自分の気持ちがまた前向きになる“その時”を待ちます。その間は、好きなことをしたり、ゆっくりしたり、出掛けてみたり、気の向くままに過ごします。

案外、そんな時間に新たな発見があったりするんですよね。

仲良しの大工さんが、ウッドデッキと縁側の違いを詳しく教えてくれたこともありました。

壁にぶつかった時こそ、慌てず騒がずかなって思います。

― これからの人生 ―

『縁側なび』を見て、縁側のある家を建てました!

そんな声をたくさんもらえるように。

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まずは、縁側愛好家というポジションから、縁側の第一人者になりたいです。

引き続きWEBのコラムや記事を書き続けて、ゆくゆくは雑誌に連載を持てるまでになりたいですし、縁側のある家・カフェを回るツアーもしたい。縁側に関しての本も出版したいですね。夢は持てるだけ持ちたいです。

その人生を叶えるためにも、縁側ブームを巻き起こすためのサービスを考えて、発信して、縁側の魅力に気付いてくれる人を増やしていきます。

実は、先日、Twitterで「縁側なびを見て、縁側のある家に引っ越しました!」という声を頂いたんです。驚いたんですが、本当に引っ越されていて。20代前半の若い方だったのですが、「ああ、縁側の魅力や自分の想いをしっかり発信し続けていたら、若い人にも届くんだなぁ。」と実感しました。本当に嬉しかったですね!

心からの“好き”や熱意は、発信し続ければ、必ず誰かに届くと思います。

「縁側なびを見て、」という声をたくさんもらえるよう、これからも縁側を究めます!


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